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のあ681 国立科学博物館付属自然教育園

自然教育園です。(パンフから)
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いきなりこれだけの量の緑がビルのあいだに存在するってすごくありません?しかも場所は“シロガネーゼ”が出没する港区は白金台。(最寄り駅はJR目黒、地下鉄南北線白金台)上の縁に沿ってぐるっとまわっているのは首都高ですよ。

2月6日、「ちばコープ、自然体験プログラム じっくり自然観察会<大都会に残された森*目黒自然教育園>」にでかけた、ご存知K玉さんとワタクシ。森林インストラクターWさんの指導の下、総勢16人でこの門をくぐりました。

いきなり出迎えてくれたのはこのお方。
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金色に輝くフクジュソウ。これってパラボラアンテナのようにおわん型をしてるでしょ?花の内部に光を集めて中心部の温度を上げることによって昆虫を集め、受粉が起こりやすくしているのですって。
聞かないとわかりませんねえ。

さてと、この自然教育園の“おいたち”
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東京の中にも皇居、新宿御苑、明治神宮など緑の森はありますが、実はあれはいったん更地にしたところに新たに木を植えて作ったものなんです。
ここ、自然教育園は下屋敷時代からの自然をそのままの形で残している点が特長です。
下刈りとか、間引きとかいっさいしないのよ。倒れそうな木を支えたりとかもしません。自然のままにずうっと調査を続けているのです。

のあ681 国立科学博物館付属自然教育園_b0061261_23503321.jpg中はうっそうとした森になっています。シイ、マツ、コナラ、ミズキ、ケヤキ太い木が多いです。
順路の両側はひもで仕切られて保護されています。



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土塁。室町時代にこの地に住んでいた白金長者(地名はここから)の屋敷を囲んでいた土塁の遺跡です。
土盛りの上にはスダジイが植えられており、巨木に育っています。



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「物語の松」と名のついた松の木です。
クロマツ。見上げるとこんな↓



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水辺に出ました。ちょっと休憩。このあとスプリング・エフェメラル≪ユキワリイチゲ≫を見に行きました。

お昼ということで一時解散。
さっきの水辺に戻り、朝コンビニで買い込んできたおむすびを頬張ります。
「なんかいるね」
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シラサギさんでした。

トイレ済ませてまたぷらぷらと歩き出します。みんな熱心にメモをとっていますが家に帰ったらそれっきりになるのじゃないかなあ。どうなんだろ。写真撮ってる人もいないので記録に残すわけでもなさそうだし。

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これも名のある木。「大蛇(おろち)の松」といいます。かなり太い、大人2人で手をまわすくらいかな。
どの木にも名前が名札かタグでわかるようにしてあります。

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ヤブツバキの花です。メジロの声はしてるけど姿は見えません。ジュ!ジュ!とアオジがさえずっています。


小鳥といえば…
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こんな看板があったのですけれど…
キジバト、コゲラ、ヒヨドリ、シジュウガラ、ツグミ、ウグイス。アオジ、メジロ。水辺ではカイツブリ、コサギ、カワセミ、カルガモ、オシドリ。
よく見ていたら、オシドリ以外全部ウチのご近所で見られるではありませんか。
つくづく自然の豊かな(=田舎な (-_-;))場所に住んでるな、と幸せをかみしめましたよ。

食物連鎖、森林の遷移(時代によりよく茂る木が変わってくる)、温暖化によるシュロの木の増加…いろいろためになる話を聞きました。
やはり餅は餅屋、素人のK玉さんと私だけで入ったらふ~んと終わってしまうところがツボを押さえて意義ある散策になりました。
こういう機会があったらまた参加してみようね、と話しながら帰路についたのでした。めでたしめでたし(?)

by pleiad-subaru | 2007-02-09 23:14 | おでかけおでかけ♪