朝8:00にホテルを出発、トウモロコシやヒマワリの畑が地平線まで続いている道をバスは走ります。ちなみにバスはおベンツです。しばらく走ると丘の上に 大砲と兵隊さんが???

実はここは歴史に名高い
アウステルリッツの戦いの戦場となった場所。1805年ナポレオン率いるフランス軍とオーストリア・ロシア連合軍が戦いました。結果はフランス軍の圧勝。それを記念してついでに宣伝もかねて、この土地を所有している会社が立てた兵隊さんのはりぼてでした。かなり大きいです。
さて
クロムニェジーシュ。ここのお城は王侯貴族のものではありませんでした。大司教のお城です。


城の入り口の天使像。なかなかいいお顔をしています。反対側の天使は修理中。
12世紀に建てられた大司教の城は1664年にリヒテンシュタイン家の公爵カール二世に引き継がれ、大改築が行われました。リヒテンシュタイン家はここを夏の離宮として使用し、さまざまな趣向で部屋を飾りました。

おびただしい鹿の頭部が飾られた“狩りの間”

赤で統一された“薔薇のサロン”

1855年にオーストリア=ハンガリー帝国の皇帝フランツ・ヨーゼフとロシアのアレクサンダー三世が会談した“皇帝の間”に掲げられたフランツ・ヨーゼフと皇后エリザベート=シシィの肖像。

プラハの美術館に次ぐコレクションを誇る絵画館。クラナハ、ティツィアーノ、ブリューゲル、ヴァン・ダイク等々15世紀から19世紀にいたるドイツ、イタリア、オランダの巨匠の描いたものです。

ピントが甘くてすみません。帝国会議が開かれた“会議の間”大司教の肖像画がかけられ、天井からは見事なクリスタルのシャンデリアがいくつもさがっています。椅子が並んでいますがここでコンサートが開かれるらしい。そういえばアマデウスをこのお城で撮影したのだそうですが、さしずめこの部屋なんかはピッタリですね。そのうちDVD借りてこよう。

美しい天井画のある“図書館”クラシックな地球儀や天球儀がいくつもあります。

蔵書は3300冊を数えるそうな…
お庭も見事。

ミニ動物園があり、クジャクやうさぎは放し飼いになってそのへんをうろうろしています。

さて、次の見学場所は
フラワーガーデンです。

城の東に位置する19世紀のバロック庭園。

唐草模様の中側の植物の色が鮮やかです。

庭園の北側に回廊があり、この上から景色を楽しめるようになっているのです。
庭園の中央にある八角形の“ロトゥンダ”の内部。最初の写真に写っているブルーの屋根の建物です。中には入れないので外からのぞきます。

わあぁ 美しい天井画(*^_^*)

中にあるのは天井からつり下がった黄金の玉。これ、
“フーコーの振り子”なんですって。フーコーの振り子ってなんぞや??っていうと…『フランスの実験物理学者J・B・L・フーコーが1851年に考案した振り子で、地球の自転が単振り子の振動面に与える影響力を調べる装置である』そうです。
要は振り子の描く軌跡によって地球の自転を証明するものなんですって。
クロムニェジーシュは城とその庭園、そしてこのフラワーガーデンが1998年世界遺産に登録されました。
これからお昼です。トマトとキュウリ、パプリカのサラダ(こちらでは生のピーマンやパプリカがよく出ます)にビーフとクリームソースのクネドリーキ、デザートはクレープとバナナ(^^)
午後は
レドニツェ城、バルチツェ城。これぜ~んぶリヒテンシュタインさんの持ちものでした。どれだけ豊かだったんでしょうね???