さて 世界遺産“ボヘミアのシエナ”と讃えられる
チェスキークルムロフです。

ヴルダヴァ川が大きくSの字を描いた場所の高台に この地方の有力な領主クルムロフが最初の城を築いたのが1250年。その後1302年にこの町の支配者がロジェンベルグ家になって 急速に発展しました。ロジェンベルグ家は紅いバラの紋章を持ちます。お城の中にはこの5弁のバラのモチーフがいっぱいです。
さて旧市街のホテルから徒歩で城に向かいます。ほんの5分ほどで“赤い門”に到着、ここから城に入ります。

城は5つの中庭と40の建物で構成されていますが 塔の部分はもっとも古い部分になります。

壁の模様は石を積み上げているように見えますが、色を塗った上を別の色で塗りつぶし、部分的に上の色をかき落として下の色を露出させる“スグラフィット”という技法です。この先もあちらこちらで目にします。
深い堀の中にクマがいます。

なかなか姿を見せてくれないとのことですが、朝の食事時間だったせいか3頭いるうちのマリー・テレーズ(マリア・テレジアだわ!?)がいてくれました(^^) 18世紀初頭にクマを贈られてからずっと飼っているとのことです。

城のビューポイントからの街。ひときわ高くそびえているのは
聖ヴィート教会です。

城の入り口に掲げられた紋章。ロジェンヴェルグ家のあとに城の支配者となったハプスブルグの分家、エッケンベルグ家とそのあとのシュヴァルツェンベルグ家のニつを半分ずつ合わせてあります。右下の模様はというと、オスマントルコの兵隊の首(!)をカラスがつついているという悪趣味なものですが、シュヴァルツェンベルグ家でトルコとの戦闘で手柄を立てた人がいるというのが超自慢であったらしく、この家が持っている別の城でも この血なまぐさいモチーフとは何度も出会うことになります。

第3の中庭。壁は絵で埋め尽くされています。この建物にある入り口から城の内部に入ります。が…すみません、城内はカメラ禁止です。
美しい礼拝堂、24金の金箔で覆われたギンギラの馬車(たった1度、ローマ法王に会うために使ったっきりなんですって)だまし絵で埋まったマスカレード・ホールなど興味深いものでした。
で!!あっちの部屋にもこっちの部屋にも
クマの敷物がっ!!…虎は死んでも皮を残すといいますが、クマもなのよね。代々のクマたちのなれの果てでありました。7枚はあったわよ。
このあと旧市街広場のレストランで昼食。マスのソテーでした。

広場には市がたち、たくさんの出店が。楽しい~♪

袋もの、瀬戸物、手作りアクセ☆

猫モノが多いのが嬉しい(^^)「チェコいい国だわ、猫好きに悪人はいないわっ♪」などと言ってKKに苦笑されたりして。

ソーセージも美味しそう。若いワインやビールも売っています。木のおもちゃの店でのんにいもむしさんを買いました。
私はねこの形のポプリ、それから色とりどりのガラスのペンダントをいくつか。

さっきお城で渡った橋をずっと下の方から仰ぎます。あんな風だったんだ。

ヴルダヴァ川のほとりから見上げるお城はまた感じが違います。
次の目的地、フルボカ城へ向かうためにバスに乗り込んだところ、問題発生、1人足りません!!
母娘連れのお母さんの方が姿が見えない、「橋の所まではいらしたわよね」「写真を撮ってらしたから…」添乗員さん、娘さん、チェコ人のガイドさん3人で探しに出ました。私たち全員イヤホンガイドをしていますが声の届く範囲はそう広くないので、T内さんの必死の呼びかけも聞こえないようです。っていうかあちらからは連絡のしようがない。
15分もかかったでしょうか、迷子は無事回収されてきましたが…団体行動、気をつけなくちゃいけませんね。移動しながらの撮影は立ち止まってパッと撮ってすぐまた歩き出すようじゃなくちゃね。
これ以降 もしもの時のためにT内さんの携帯番号を教えられました。
一見落着、白亜の
フルボカ城へ向かいます。