捨て猫、捨て犬、氏より育ち。

のらねこ
のあは捨て猫でした。のあままの勤務先の学校に兄ちゃん猫のレオンと一緒に捨てられていたのです。真っ黒でNoirと名付けられたにゃごは、のあままに慣れるまではキッチンの壁と冷蔵庫のすきまの奥に入ってしまって、なかなか出てきませんでした。いじけた目をしてぼさぼさの毛だったのあが、今ではでっかくつやつやして甘え上手になったのは、のあままの愛情のたまものだと思っています。
でも、のあの背中の骨はちょっとだけ曲がっています。子猫の時になにがあったのかはわかりません。そこへ戻ってどうしてやることもできはしませんから。
私たちにできるのは、これからずっと愛して家族として暮らしていくことだけですからね。

のあままが まだ大学生だった冬のことです。コートの中に子犬を抱いて帰ってきました。
駅のそばの道で側溝にはまって鳴いていたのです。両目がくっついて開きません。
いたずらで接着剤でも付けられたのだと、その時は思いました。
犬の嫌いなKenちゃんに内緒で子犬はのあままの部屋で一晩過ごしました。
翌日病院に連れて行くと、先生が言いました。「この子は眼球が無いね」と。
診察室で、私たち親子は思わず泣き出してしまいました。毛並みもよく大事に飼われていたような子犬が捨てられた原因はそれだったのです。
私たちの家はマンションです。魚と鳥以外のペットは飼えません。引き取り手をさがさなければなりません。新聞社に問い合わせたり、地域のミニコミに電話したり、結局愛護団体を通じて宇都宮に一時預け、浜松に貰われていくことが決まりました。
「ころ」は「ラッキー」になって浜松へ行きました。飼い主になっていただいた方とは、年賀状のやりとりをしていました。何年か前、写真を送ってもらいました。すっかり大きくなったラッキーは、堂々とした犬になっていました。
4日間しか一緒にいなかった犬です。でも私たちはいまでもしっかりおぼえています。
目が見えないから捨てる。捨てるくらいなら自分で処分すべきだったでしょう。それが嫌なら子犬の行く先をさがさなければいけなかったのです。
私たちにできたことです。飼い主にできなかったとは言わせません。
命を大切にすることができないなら、動物を飼う視覚はありません。
あ~、なんかつい きばっちゃった。

by pleiad-subaru | 2005-01-25 23:18 | にゃごの話