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のあ361 スメタナの生家・リトミシル♪

東ボヘミアの町リトミシルは、作曲家スメタナの故郷、美しい装飾のリトミシル城は世界遺産に登録されています。

ベドルジハ・スメタナは1824年リトミシル城のビール醸造所の技師の家に生まれました。
なので生家は城の中にあります。幼いころから神童ぶりを発揮して城や町の社交界でピアノ演奏を行っていました。プラハに出たスメタナはチェコを代表する作曲家になりましたが、52歳の時に聴覚を失います。それでも作曲を続け、代表作モルダウ、我が祖国を完成しました。

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これがそのリトミシル城。石を積んであるように見えるのは模様です。

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外壁に描かれた模様はチェスキークルムロフの項でちょっと触れましたが、“スグラフィット”という技法です。
最初に土台になる色を塗り、その上を石灰で作った白で塗りつぶし、下絵を留めて針でつついて模様を転写、最後に余分な石灰をはがして仕上げるそうです。
チョコレートみたいに見える四角の中は果物や草花の模様ですが、ひとつひとつが違うのです。芸が細かい\(◎o◎)/!

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スグラフィットはイタリアで流行っていた技法ですが、16世紀半ばにプラハにもたらされると瞬く間にボヘミア全土に広がって行ったとか。
あちこちで見ましたが、ここのはとてもきれい 圧巻です。
この美しいお城は16世紀後半、当時の主ぺルシュテイン家のヴラスチラフがスペインから迎えた妻のラーラ姫のために建設したそうです。愛されてたのね、お姫さま♡


さて、スメタナ広場
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長い長い石畳の広場、長さは約500mもあります。アーケードがついたさまざまな色の家々がびっしりと立ち並んでいます。

広場の一番奥にあるスメタナの銅像。
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スメタナの銅像のあたりから振り返った広場の眺め。真ん中あたりの高い建物は市庁舎です。天文時計がついていました。
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広場を囲む家々にはそれぞれ番号が付いています。これは≪110番騎士の家≫ちょうど日が当っているファサードに騎士のレリーフがあります。
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こちらは≪127番の家≫ヨゼフ・ヴァーハルという小説家の作品をモチーフに描かれたスグラフィットで壁がうめられています。
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広場の反対側、南端にあるマリア像。1716年にペストの終焉を感謝して建てられました。
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マリア像近くにあるのが本日のホテル、ズラター・フヴェズダ(黄金の星)です。
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この建物は社会主義時代に銀行として使われていました。スイートルームはそのかみの金庫室にあり、金庫があった鉄格子の向こうはバスルームになっているそうです。ホテル備え付けの説明書に写真がありました。
見たかった~(^^)

明日は不思議な星型の聖堂ゼレナ・ホラ、かつての銀山クトナ・ホラを観光してプラハに戻ります。

by pleiad-subaru | 2011-11-29 23:06 | 2011 チェコ旅行♪